連載第9回
連載も九回目ともなりますと、いよいよネタが尽きてきました。とはいえ、この連載を楽しみにされておられる方が極少数でもいらっしゃる以上、簡単に休載するわけにもいかないようです。そこでといってはなんですが、今回のメニューとしましては、初めに、つい先日望月さんとお会いして、近況等々に関するお話を伺った際の内容を、後半部分には、最近参加した福岡のコミックマーケットに関する話題について少し述べてみようと思います。 尚、言わずもがなの毎度のことながら、原稿作成、構成の都合上、曖昧な記憶・・・の諸々の事情により、適当に脚色をほどこしてある箇所が少なからずありますので、どうぞ内容をあまり鵜呑みにしないようにして下さい。
一六、新宿での会食、急遽決定!
東京・品川の某ホテルで十一月八日の夕方〜夜に開催される研究会への出席が急きょ決定し、一泊二日の予定で東京へ短期出張することとなりました。ついては、思いがけなく巡ってきたこの機会を利用して、望月さんにお会いできれば…と不意に思い立ちました。 善は(?)急げ。いつも監督のご帰宅はかなり夜遅くになることを知っている小生は、十一月五日の午後十時三十分頃に恐る恐る望月家に電話。電話口には、会誌の表紙イラスト等で日頃何かとお世話になっている奥様の真砂子様が・・・ところが、監督はまだ帰宅していないとのこと。帰宅が何時になるかわからないとのことでしたので、誠に恐れ多い事ながら、帰宅次第、小生宅にお電話をしていただけることとなりました。TVを観ながら夜更かしをしていますと、徐々に睡魔に襲われてきました。意識が朦朧としてきた午前二時過ぎに、ようやく望月さんから電話がありました。深夜まで働いている監督の労をねぎらいながら、土曜の夜か日曜日の昼間に、できればお会いしたい旨をお伝えしました。しかし、超多忙な監督のこと、スケジュール的にどうなるかは不確定な要素が多く、その時にならないと予定がどうなるかわから
ないとのことで、十一月八日の夜に小生の携帯電話に連絡していただいて、その時点で改めて相談して、落ち合う日時と場所を決定することにしました。 十一月八日の夜、品川のパシフィックホテルのバーで同僚達とお酒を飲んでいる時に、望月さんからの電話がありました。相談の結果、九日午後四時に新宿・紀伊国屋書店ビルの前で待ち合わせをすることとなりました。
一七、望月智充監督インタビュー…のようなもの
★日時:平成九年十一月九日(日曜日) 午後四時頃より 場所:東京、新宿の某会員制クラブにて
会食の参加メンバー: 望月智充さんと、田中(以後Tと略)です。
@OVA「ダグオン」
―T「どうも、お久しぶりです。お忙しい中お呼び立ていたしましてどうもすみません。
今までお仕事をされていたのですか?」
望月「もちろんだよ。撮出しの途中で一時、抜けてきただけだよ。でも、日曜日ということで、
休んでいるスタッフは多いけどね。」
―T「それは、お忙しいことですね。撮出しということは、OVA『ダグオン(後編)』のですか?」
望月「そう。詳しくは説明を差し控えさせてもらうけど、実にいろいろとやっかいなゴタゴタが
あったせいで、制作がかなり遅れていて、撮出しを行っている一方で、原画が現時点で、
全部は終わっていないんだ。(しばし沈黙)今は、一刻も早く仕上がるのを希望するのみ
だよ。」
―T「水晶の瞳の少年(前編)を拝見させていただきましたが、なかなかおもしろいストーリー
ですね。後編の展開がとても気になりますが…。脚本は北嶋博明さんでしたね。」
望月「脚本は北嶋さんだけど、ストーリーの原案というかシノプシスは、僕が書いたんだ…。
さらにその原案のヒントを与えてくれたのが、高○良○さんなんだよ。これこれこういう
話はどうだろう…といった感じでね。後編はおそらく君たちの予想外の展開になると思うよ。
後半部分のストーリー展開を事前に読まれしまうのもイヤなものだし・・・どれだけ推量
できるものか知りたくて、試しに周りのスタッフ達に質問してみたんだけれども、ストーリー
の予測以前に誰も真面目に考えて答えてくれないんだ。」
―T「ダグオンのファンの要望で制作が決定したOVAですが、売れ行きの方はいかがですか?」
望月「できれば売れ行き好調と言いたい所なんだけれど、それが、今一つなんだ。八千通の
OVA制作の嘆願書がサンライズには届いたとのことなんだけれど、ビデオ/LDの予約は
六千程度なんだよ。残念だけど、ガ○ガ○ガ○の方が売れているようなんだ。おそらく
サンライズはかなり儲かっているんじゃないかな。(笑)」
―T「話題を変えますが、炎の家が消滅するシーンでは、CGを用いていましたね。」
望月「CG処理は、世の中の流れだし…スタジオには優秀なその道のプロがいるからね。今回の
OVAでは、初めてCGをきちんと画面に取り入れてみたんだけれども、どうだったかな。少し
前までは、CGというとなんだか違和感があって、従来のセルアニメの画面とは、なかなか
調和できにくくて、うまく馴染まないものといった印象を持っていたんだ…。いかにも『CG
ですよ』といった画面・使い方は嫌なんだ・・・。でも、例えば『もののけ姫』でのCGの使い方
は良かったと思うよ。」
AOVA「八雲立つ」
―T「『八雲立つ』ですが、下巻の発売は予定通りですか?」
望月「そう。だから、次の会誌の原稿締切にはぎりぎり間に合うと思うよ。」
―T「(これはまずい質問をしたと思いつつ)・・そうですか。なんとか、下巻に関する原稿も次号に
載せることができたらいいですね・・ところで、キャラクターデザイン・作画監督の楠本祐子っ
てどんな方ですか?かなり卓越した腕をお持ちの方のように感じましたが…。」
望月「どんな方といっても・・元テレコムにいた方だそうだよ・・・。」
―T「演出の参考に、居合いの型の研究もされたのですか?」
望月「研究と言える程のものじゃないけれど、ビデオを見たぐらいのものだよ。」
―T「上巻のラストで、いきなりの『・・・わしの首をはね、この命を天に返せ!』という展開は、
実に凄まじいですね。原作を読んでいなければ、大抵の人が驚くと思いますよ。でも、もし
ビデオの発売時期が例の少年Aの事件が社会問題となっていた頃と重なっていたとしたら、
なにかと困った事態になったかもしれませんね。」
望月「ああ、もしかすると発売が延期になっていたかもしれないな…。」
B来年の監督予定作品について
―T「アニメブームということで、TVアニメの本数が最近更に増えてきているようですが、TVシリーズ
の監督をする話は無いのですか?」
望月「実は、来年放映予定の作品の監督を引き受けてくれないかとの打診・依頼が、四本もあった
んだ。つまらなそうな企画は直ぐにお断りしたけれど・・・そういえば、「ときメモ」に似たゲームの
TVアニメ化の話もあったかな。僕の作品リストに目を通してもらえればわかるけれど、依頼の
あった内で、来春からNHK衛星放送で放映予定の新番組の監督をすることが決まっているんだ。
女子高校を舞台にした野球部物なんだけどね。」
―T「それは楽しみですね。衛星のアニメと言えば、出崎統監督の『白鯨伝説』や、『YAT』『あずき
ちゃん』なんかは時々観ています。」
望月「『白鯨伝説』は、アニメの制作がまったく放映に追いつかずに・・・結局のところ、打ち切りに
なるようだよ。」
―T「そうなんですか。ラストの展開がどうなるのか結構楽しみにしていたのですが、残念ですね。
しばしば、総集編や再放送があっていたから、少し変だなとは思っていましたが…(しばし沈黙)。」
C祝!ぴえろの「魔法少女もの」復活
―T「一番肝心な作品についてお伺いしていませんでした。来年TV放映予定のスタジオぴえろ制作
の「魔法少女もの」のシリーズ構成をされるということでしたね。もうTV局とか放映曜日とかは
決定しているんですか。」
望月「いや、まだ確定はしていないが・・・大丈夫だよ、スポンサーがバンダイだから。『ファンシー
ララ』は、ぴえろ誕生二十周年、魔法少女物誕生十五周年記念作品になるとのことだよ。」
―T「私の半生において結果的に深い意味合いを持つ作品となった・・・望月さんとの出会いを
もたらしてくれた『クリィミーマミ』が生まれてから、もう十五年ですか・・・(しばし感慨に耽る)。」
望月「『ララ』は、日常をきちんと描いているつもりなんだけれども、それ故にかなり地味な印象の
作品となりそうなんだ。来年は、『カードキャプター○○○』とか『キューティーハニーF』の後番組の
『魔女っ子△△ちゃん』とか、結構派手なイメージの作品の放映が始まるので、ちょっと心配だなあ。」
―T「それこそ杞憂だと思いますよ。日常をきちんと描くことが、キャラクターのリアリティー・存在感を
生み出すのだと思っていますし、そうしたところに望月さんの演出の際立った持ち味もあるのだと
思いますから。ともかく、来年の放映開始を心待ちにしています。ところで、望月さんがシリーズ
構成ということですが、監督はどなたが担当されるのですか?」―望月「『赤ちゃんと僕』の監督、
大森くんだよ。」
D雑談
その他、会食の席では、次のような話題が出ました。一部には結構ヤバい内容もありまして・・・。
*「ウンナン」の番組に出演し、百万円にもう一歩というところで、「ド根性ガエル」の「梅さん」の本名を間違えて惜しくも百問連続正解を逃した原口氏(望月さんの知人)に関すること。
*「噂の真相」の○○氏に関する記事の真偽について。
*監督の奥様である後藤真砂子さんの近況等に関すること。
*某声優さんの過去の出演作品に関して。
*太田貴子さんのこと。
*次回会誌に関する打ち合わせ。
★午後六時過ぎ、望月さんは、小生がおすすめしたビールと水割りの加減で、ほろ酔い気分で再びスタジオへと戻って行きました。二時間程の会食でしたが、とても有意義な時間を過ごせたように思います。次回会誌作成に向けて、更にファイトが湧きました。
十七、地元、福岡のコミケ参加
「望月智充ファンクラブ」として、夏冬のコミックマーケットに毎回参加を続け、今度の平成九年十二月のコミックマーケット53で十二回目の参加となります。思い起こせば、初参加が平成四年のコミケ43でした。すべてが手探りの状況で、不安と期待に胸を膨らませながら、とても緊張しながら販売を行っていた記憶があります。 さて、今回本当に久方ぶりに地元、福岡でのコミケに参加してみました。その名は、「COMIC
NETWORK in マリンメッセ福岡6」で、開催日時は平成九年十一月二十四日、午前十一時〜午後三時でした。 マリンメッセは大相撲九州場所が開催される福岡国際センターの近くに比較的最近造られた建物で、福岡市内での大規模なイベント・展示会等の会場としてしばしば用いられています。今回のコミケは、参加募集数が二千五百スペースということで、三千スペース募集の福岡ドームのコミケに次いで、大きな規模のイベントと言えます。 当日は、九大アニメ研OB会(恥ずかしながら小生が会長)と友好サークル関係にある「九大歴愛会中西派」の代表者である中西豪氏に販売の手伝いをお願いしました。途中からは、アニメ研の現役の女性会員さんでコスプレイヤーのTさんにも少し販売を助けていただきました。 販売を四時間弱行いました。地元でありながら、福岡での知名度が低いためか、会誌の売り上げは今一つでした。ですが、多少のサークル宣伝にはなったようですし、素敵なコスプレイヤー達を数多く見ることができましたし、なにより参加のコストが安上がりなので、これに懲りずに参加を続けてみたく思いました。
この原稿は一応事実をもとに構成されてはいますが、ある程度脚色がほどこされており、あまり内容を素直に受け取らないようにして下さい。あくまでフィクションとして、お読みいただくようお願いいたします。
連載第十回
十八、望月ファンクラブ的コストの話
今回は、同人誌を発行するサークルにとっては、避けては通れない問題であるところの、サークルの運営費用・印刷費用等に関することを書こうと思います。 というのも、どこどこのサークルに税務署の調査が入っただの、「○○○○」は脱税がばれて追徴課税された、ウチはけっこう儲かっているのでこれからは毎年確定申告をしなくちゃ・・・なんて話が現実のこととして、囁かれているご時世です。もちろん、当FCのような、特に営利を目的とせず、望月さんのファンの意見交換・交流の場を作り、監督をバックアップすることが主な目的で、毎回の会誌の販売冊数が数十冊程度の中小サークルに、税務署が本腰を入れて介入して来るとも思えないのですが、一応、当FCが常に慢性的に赤字を抱えている状況、その訳を具体例を挙げながら書いていこうかと思います。
@望月FCの入会金や年会費
無料でして、会員の皆様からは一切お金をいただいておりません。会誌の発行時にご案内のチラシを郵送するか、Eメールを送るようにしています。毎回の会誌の販売も、別に強制的ではなく、その時々のご判断で会誌を買う買わないは決めていただいています。現在の会員の実数は、投稿会員、購読会員を含めて約十名程度の少人数です。アニメ監督/脚本家のファンクラブという特殊性があるとはいえ、この会員の少なさも、会の運営をしていく上では、とても困った問題です。毎回の会誌の売り上げの予測が難しく、運営の計画がたてにくいのです。
A会誌の印刷費用
「こだわりの書9」をまず例に、印刷費をお示しいたします。これは、当FCが通常お世話になっている大友出版印刷さんの価格です。もちろん印刷所によって料金は異なります。しかし、単に印刷費が安ければ良いというものではありません。印刷に関するトラブルの例も多々耳にしますし、印刷の品質、コミケ前の締め切り設定日(なかなか原稿が集まらない当FCにとっては、重要なファクターです)等のもろもろの条件を考慮しての結果、現在の印刷所が選定されています。
さて、まず実例をお示しします。前々回の会誌「こだ書9」ですが、表紙フルカラー・B5・オフセット印刷・40Pとなっています。百冊発行しましたので、まず、フルカラー表紙の印刷代が3万円です。それに「こだわりの書9」「望月智充FC」といった写植文字を墨色で入れるのに、5千円。プラス消費税がかかります。 本文の印刷ですが、本文墨印刷で3万2千5百円。遊び紙代が色上質中厚で6百円。プラス消費税。 従いまして、表紙と本文の印刷費をトータルしますと、6万8千1百円!。ということは、消費税も考慮すると会誌一冊の原価が約7百円。しかし、だからといって採算を取るために、フルカラー表紙とはいえ、40Pの本を一冊7百円で売るのかといえば、そうはなりません。通常の同人誌即売会の相場価格からいえば、せいぜい5百円といったところです。できるだけ多くの方に会誌を読んでいただきたいFC編集部としましては、熟慮の末、コミケでの新刊販売価格を5百円に設定しました。その後のコミケではバックナンバーということで、2百円で販売しています。 ということは、いくら会誌を売っても、たとえ完売したとしても、売る前から赤字が確定している
ということです。 だったら、会誌を2百冊刷ったらどうかという議論もあろうかと思います。そうすれば、印刷費用は8万円にアップするものの、会誌1冊の印刷費用は、4百円程度にかなり下がります。それを5百円で販売すれば…。しかしその理屈が通用するのは、あくまでも会誌が百冊以上確実に売れることが前提条件です。が、現時点では、各会誌はどんなに売れ行きが良好でも、売れるのはせいぜい70〜80冊です。2百冊刷ったとして、一冊5百円で販売、仮に80冊売れたとしても、売り上げは4万円で、印刷費が8万円。やはり、大赤字です。
このままでは、累積赤字の為に、会の運営がどんどん苦しくなりかねない。そこで、今までの反省点に立って、前号の「こだわりの書10」からは、本のサイズをA5版にしてみました。印刷費用を最小限にするため、表紙もフルカラーコピー印刷にしてみました。A5・表紙フルカラーコピー・92Pで、百冊発行で、印刷費はトータルで5万9千円。会誌1冊の原価は約6百円。でも、6百円では、どうも少々高い感じがしますので、実際のコミケでは、5百円で販売することにしました。これでも赤字にはちがいはありませんが、赤字の額は少しは縮小しました。
結局、黒字とはいかないまでも、いちおうの採算が取れる目標ラインは、2百冊発行で、毎回の会誌が150冊近くまで売れることのようです。ということは、会誌が現在の2倍売れなければなりません。これは、大変なことで、とても難しい高いハードルです。まずは、会誌の中身・内容の充実と、インターネットのホームページ等の諸々のメディアによる「望月智充ファンクラブ」のPR活動が重要と思われます。また、他力本願ながら、望月智充さんが、アニメ作品を通じて、更にメジャーな有名監督になられることも当FCの慢性赤字の解消に繋がるように思えてなりませんが…(^^;)。
Bコミケの参加費用。旅費。宿泊費
これらは、編集部スタッフの自腹です。 今回のコミックマーケット54の参加費は7千円です。福岡県福岡市在住の小生を例にとりますと、お盆の時期は料金が割高に設定されているため、飛行機利用、品川プリンス本館宿泊、3泊4日で、7万3千円です。自分の趣味のためとはいえ、なかなかの出費です。知り合いの中には青春18切符で往復し、カプセルホテルに宿泊するような強者もいるようですが、社会人となって○年、もはや学生の時のような無理のきかない身体となっている小生(情けないことながら…)などには、とても真似はできません。
Cで、
ここまで読んでいただいた方でしたら、あらかた今のFC編集部の赤字運営の実状を把握できたことであろうかと思います。そもそも、我々は「望月智充ファンクラブ」の活動を開始した当初から、儲ける気など、かけらもありませんでした。もちろん、今もありません。損得勘定抜きで運営しているサークルなのです。ただ、赤字がでるのは仕方がないが、会そのものの運営が不能にならないように、赤字の幅をできるだけ小さくしようと考えているだけです。その点なにとぞご理解いただきたく思います。
今回はここらで、打ち止めです。お金に関する話ばかりで、どうも申し訳ありませんでした。一度は、こうした実状を書いておかないと、監督のご協力・ご厚意等を都合良く利用して金儲けをしているのではないかとの誤解・批判を、場合によっては受けかねないとも限らないと思い、このような内容となりました。次回は、もう少しまともな(?)中身にする予定ですが…。(了)
連載第11回
どうも、望月智充FC会長の田中です。さて、前回は当FCの運営費用のことなど、マネーにからむ下世話な話ばかりで大変失礼しました。その反省に鑑み、今回は一転して、読者からのご要望の多い、望月監督のインタビュー記事を主体に原稿を作成することとしました。 尚、毎度のことながら、記事作成、構成の都合、曖昧模糊な記憶、会話・インタビュー時の過度の飲酒等々のため、適当に脚色をほどこしてある箇所が少なからずありますので、どうぞ内容をそのまま鵜呑みにしないようにお願いします。一応は事実に基づいた記事ではありますが、あくまでもフィクションとしてお読みいただくようお願い申し上げます。
十九、望月智充監督インタビューのようなものかな
それは、平成10年10月5日の夜。 一部でTVアニメのリーサルウェポンとも噂され、インターネット上のHP・BBSでも、かなりの盛り上がりをみせ、多数の熱狂的ファンを生み出している熱血美少女スポ根(?)アニメーション「プリンセスナイン−如月女子高野球部−」。その最終話の完成を目前にし、多忙を極める望月監督の帰宅途中を狙い、無理矢理(?)池袋でゲットした小生(以後、小生を‘T’、望月氏は‘望’と略)は、近所の某居酒屋にて、インタビューのようなものを敢行致しました。 以下、当時の会話の再現(のようなもの)です。途中からアルコールの為か、単なる世間話となっていることもあり、また、会誌に掲載するのがはばかられるようなヤバい部分もけっこうありまして、今回は3時間弱ほどお話をさせていただいた内で、記事にすることがなんとか可能な、会話の一部分を適当にピックアップして掲載させていただくことにします。
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@「プリンセスナイン −如月女子高野球部−」に関して
T「どうも、しばらく振りです。大変お忙しいところ、ご無理を申し上げてしまい、
どうもすみません。これは、つまらないも のですが、博多からのお土産
(博多銘菓『博多の女』)です。」
望「 ありがとう。それじゃあこちらからもお返しに…(と、写真の入った封筒を取り出す監督)。」
T「(それは何と、望月氏が女性声優陣10人に囲まれて至福の時を過ごしている写真!)
うらやましいお写真ですね。」
望「うん。アフレコ現場でもなかなか、10人(選手9人とマネージャー)みんなが勢揃いする
機会ってなくって、脚本次第なんだけれど、いつも誰かが欠けていたりして…いつか
一緒に写真に収まろうって思って機会を狙っていたんだ…。このうち 2人(東ユキ役の
川澄綾子さんと大道寺真央役の進藤こころさん)は、新人さんだけれど、後の8人は
主役級の声優さん方なので、この10人が勢揃いすることなんて、今後、他の作品では
おそらくないだろうって思って…老後の楽しみの為にも撮らせていただいたんだ。」
T「(呆れながら)へえ、そうだったんですか。」
望「実は、これだけ豪華な主役級の声優陣を揃えるというだけでも、制作費としては
予算オーバーなんだよ(笑)。」
T「巷では、『プリキュー2』を制作して欲しいという声があがっているのですが、そうした
予定は無いのですか?」
望「今のところ、具体的な話はないんだけれども、声優さん達はパート2をやりたがって
いたよ。最近、ストーリーが容易には理解できないような、訳のわからないアニメが
多くて、声優さんがそのキャラクターをどう演じればよいのかわからなくて、けっこう
困っているようなんだ。その点、『プリキュー』って、キャラクターの性格がはっきり
してて、理解しやすくって、声優さんがのってやってくれたんだ。」
T「その訳がわからないアニメの代表ってもしや・・・(汗)。『プリキュー』は、どこかで
見たようなありがちな設定・ストーリーの積み重ねのようであって、しかもキャラクター達の
性格も実にわかりやすいし…でも、やたら小難しい設定が氾濫している昨今のアニメ
作品群の中では異色で、そこが逆に妙に不思議と新鮮で、すごく魅力的に感じられて
なりません・・・。観てると熱いモノが伝わってきますし。声優さんが、のって演じていた
というのもうなずけます。」
望「『プリキュー』は、各話を単品として見ていただいても、それなりにわかるストーリー
として仕上げてあるつもりなんだよ。」
T「こういうことをお伺いしては、失礼かもしれませんが、一度お伺いしたいと思って…
望月さんはアニメの制作現場では、どういう風にスタッフの皆さんから思われているの
でしょうか?怖い人と思われているのでしょうか?」
望「う〜ん。それは、僕に聞かれても、どうなのかよくわからないけれど・・。多分、若い
スタッフからは、怖い人と思われているかもしれないな。そういえば、以前はよくケンカも
したし…。もう二度といっしょに仕事をできない人も何人かいるし(苦笑)。
スケジュールがギリギリで切羽詰まっていても、レイアウトとかのダメ出しも多いし。
机の上に置いてあるレイアウトや原画をぱらぱら見たりして、気になるとけっこう『監督
リテーク』を出したりしてる。そういえば、僕が絵コンテを切った『夢…』の回だけれど、
けっこうな量の『監督リテーク』を出したら、リテーク・カット担当のアニメーターから監督の
僕に直々に電話がかかってきたんだ。『監督に直接とは、何の用だ!?』と思っていたら、
その女性アニメーターって、実は僕の高校の同級生だったんだ(笑)。そうとわかると、
電話でいろいろと世間話をしたりしたよ。」
T「それは、実に奇遇ですね。更に、監督としての実際のお仕事に関してですが、各話の
絵コンテにも、かなりチェックを入れられているんですか?」
望「そう。片山一良さんの絵コンテ(第11話;胸さわぎの強化合宿)には特に手は加えて
いないけれど、その他の回の絵コンテは、けっこう手直ししてる。流石に片山さんは
うまいよ。そういえば、片山氏に絵コンテを依頼する際、プロデューサーが心配していたよ。
片山氏といえば、『ジャイアント・ロボ』といったイメージしかなかったみたいで、
『プリキュー』の絵コンテを任せて大丈夫かどうか…ってね。僕はずっと以前から彼を知って
いたし、何も心配していなかったんだけれど…。『センチメンタルジャーニー』の監督も
適任だと思うし。ああいった作品の演出をさせても、うまい人なんだから。」
T「(望月さんが他の演出家を手放しで誉めるなんて珍しいと思いつつ)片山さんといえば、
昔、『マジカル・エミ』の演出を担当されていた頃に、望月さんをライバル視していると
いったような内容の発言がアニメ誌に載っていたように記憶していますよ(笑)。」
望「それは知らなかったな・・・。絵コンテといえば、第○○話だったかな、1話分の
絵コンテ、ほぼ全てを書き直した回があったよ。スケジュールも詰まっていて、どうしようかと
思ったんだけれど、どうにも使えないコンテと判断して・・・やむなく。その他の回では、
亜細亜堂の同僚の原博さんの絵コンテだったかな、ほらUFOが出てくる回(第22話;ユキ、
ひとりじゃないよ)。彼は彼なりに、いいコンテを切ってきていたんだけれど、どうも僕の
思い描いていたニュアンスと違っているものだから、実は、半分近く手直ししているんだ。
後半のUFOが登場するあたりとか、東ユキの回想シーンとかね・・・。」
T「最近、TVアニメの表現に関して、かなり規制が厳しくなっているようですが、
その辺りはどうなのですか?」
望「衛星放送だった分、規制に関しては地上波よりは、恵まれていたように思えるよ。
地上波では、局によっては『パンちら』ですら、ダメだったりするから。元々は『○○○』の
例の事件からそうなっちゃったんだけれど・・・。その一方で、『AIKa』みたいに、必要でも
ないのに、あそこまで見せちゃう作品があったりするし・・・(笑)。
『プリキュー』では、最初はセーラー服のへそ出しから、次に下着姿…というように徐々に
既成事実を積み重ねていって、ようやくお風呂場の涼のヌードのカットまでたどり着くことが
できたんだ。あの、お風呂場のカットにしても、手前に窓枠ありのバージョンと、窓枠無しの
バージョンの両方をわざわざ撮影して、プロデューサーにお伺いをたてたんだ。結果、放映
されたのは、窓枠ありバージョンなんだけれども、ビデオ/LDでは、窓枠無しのバージョン
になっているんだよ。だから、窓枠ありのバージョンってTV放映分のみで、貴重なんだ。
規制といえば、『ポケモン』の事件で、作画・演出・撮影の方法に関しても細かな決まりが
できて、透過光の使い方や、背景の引きのスピードだとかもかなりの制約を受けていて、
とてもやりにくくなっているよ。困ったもんだ。」
T「全然話は違うんですが、次回の冬コミの会場で、慢性赤字の解消のためにも、会誌の
売り上げ増を狙って、編集部の協力スタッフの女の子にお願いしてコスプレ店員をやって
もらおうか…という話が持ち上がって・・・じゃあ、どういったコスプレが望月FCらしくて
いいのかということになったんですよ。で、『プリキュー』のピンクのユニフォームだったら、
目立つし、何のアニメのキャラなのか、わかりやすくていいんじゃないのか…なんて話に
なっちゃって・・・。でも、ああいうユニフォームとかをオーダーメイドで作ろうとするとかなりの
費用がかかるんでしょう。」
望「オーダーメイドの値段がどれくらいになるかは知らないけれど、そういえば声優の金月さんは、
自分のコンサート用に、あのユニフォームを一着作ったってことだよ。費用は聞いてないけれど…。
『プリキュー』のユニフォームを決める段階で、どういったタイプにするのかって話になって…
別にスパッツでなくても、完全に膝まで覆ってしまうようなタイツでも良かったんだけれども、
女の子のチームということで、少しはお色気でもあった方がいいのでは…ということで、
ああなったんだ。実際に野球をやるユニフォームとしては、リアルじゃないけどね(笑)。」
T「コミケで思い出しましたが、夏コミの会場には、けっこう業界の方々も来られていたよう
ですよ。先程話に出ました『AIKa』の制作スタッフの方とかもいらっしゃってたようです
が・・・。」
望「声優さん達も、コミケには行きたいようなんだけれども、それなりに顔や名前が知られてる
人だと、会場で騒ぎになっちゃってもまずい…ということで遠慮しているようなんだ。そういえば、
『プリキュー』のプロデューサーの○○さんも、コミケ会場に行ってて、関連の同人誌やら
グッズやらをやたら買ってきてた。三田加奈子のTシャツやら、組立式のフィーフィーちゃん
とかをスタジオに持ってきて、そのグッズをそのキャラを演じている声優さんにプレゼント
していたよ。東ユキを演じている川澄さんに、次回のアフレコの時にフィーフィーちゃんを
組み立てて、付けて来るように言ったようなんだけれども、結局付けてこなかったかな(笑)。
『こだわりの書』も買ってきてたよ。望月FCのHPがあることも知ってるしね・・・。」
T「エ〜、そうなんですか。じゃあ、(公認ファンクラブといっても)あんまり悪いことは
できませんね(笑)。
少し作画のことをお聞きしたいのですが…奥様(後藤真砂子さん)は、ゲスト・キャラの
設定を担当されておられましたが、OPでは、どこを作画されているのですか?」
望「昔の涼と父親がキャッチボールをする辺りと、涼といずみがクロスする辺りだよ。」
T「イナズマボールのシーンの原画を担当されている吉田徹さんって、どういう方なんですか?
それと、最終話の高杉の凄まじいバッティングのシーンを描いた金剛寺弾って…、いかにも
取って付けたようなネーミングなんですが、実はどなたか有名なアニメーターではないんですか?」
望「吉田さんは、電話で作画の打ち合わせしただけなので・・・どういった人なのかは、よくは
知らない。最近、電話で作打ちだけっていうパターンが増えているなあ。金剛寺弾さんは、
今回の『プリキュー』では、大変お世話になっている方で、実はあの大○英○さんなんだ。
以前はよく北爪さんと仕事をしていた方なんだけれども、契約の関係か何かの事情で、
大○って名前が使えないらしくって。君も知ってるだろ?」
T「ええ、もちろん。有名なアニメーターですし、お名前はよく存じ上げています。あの方が、
金剛寺さんだったんですか・・・ちょっとビックリですね。」
望「そういえば、もうすぐ『プリキュー』のドラマ編CDが発売になると思うけれど・・・実は僕が
脚本を書いているんだ。ただ、ちょっとというか、かなりHな内容で、女性声優さん方の顰蹙を
かってしまったような気が・・・。あの脚本を書いたが為に、僕の今まで築き上げてきたイメージが、
ガラガラと崩れてしまったかも…(汗)。まあ、言ってしまえば、涼といずみが野球拳をすると
いうことなんだけれども・・・ともかく、買って聞いてみてよ。」
T「それは、おもしろそうな内容ですね。例えば、もしや涼と加奈子の危ないシーンとか…
あったりとか?」
望「そう。だって加奈子って○○なんだから。最初の登場シーンから、そのように描いて
あっただろう。」
T「はあ。そうなんですか…(汗)。それでは、『プリンセスナイン』に関する話題はこれくらい
にして、最後に一言いただけますか。今回、『プリキュー』の監督をされていかがでしたか?」
望「『プリンセスナイン』は、今までに手がけてきたTVアニメの中で、一番楽しく作れた作品だと思うよ。」
A「魔法のステージ ファンシーララ」 に関して
T「『ファンシーララ』のシリーズ構成・脚本のお仕事お疲れさまでした。『ララ』ってOPでは、
原作『スタジオぴえろ』ということになっていますが、元々その原作の内容ってどういった
ものだったのですか?」
望「ぴえろ側の用意した原作・設定としては、『成長型の魔法ということ』と、『芸能活動をする』と
いった2点が主なモノだったんだよ。だから、実際の『ララ』の細かな設定・ストーリー等は、
すべて僕や、実際のアニメ制作スタッフが作り上げていったものなんだ。」
T「それ(そのような漠然とした設定を提供するのみ)で、原作スタジオぴえろって言い切って
しまうのは、少しばかり問題じゃないですか?」
望「(なだめるように)まあ、そんなものなのだよ。」
T「返す返すも、26話で終了は残念でしたが、もし仮に、4クール(52話)続いていたとしたら、
どのような展開となっていたのでしょうか?」
望「う〜ん、もし52話だったら・・・2クール終了後、『マミ』と同様、‘お約束’の魔法が使えなく
なるエピソードがあって・・・後半では、ララに猛烈なアタックをかけるジャニーズ系のような
男性キャラクターが登場・・・ライバルの出現に触発されてか、相川ひろやは、ララへの愛情を
感じ・・・ひろやはララにその真剣な気持ちを告白するが・・・ララはひろやを振ってしまう・・・
そして、52話では、みほに初潮がきて、魔法が使えなくなる・・・というようなラストを考えて
いたんだ。」
T「そのようなシノプシスができていたんですか…。全52話を観てみたかったような気もしますね。
でも、TV放映の最終話、26話の感動のラストシーンもそれはそれで、僕は非常に気に入って
いますよ。コミさんがああいった形で活躍するなんて…意表を突かれましたし…。最終話を
観終わった後、思わず『いいものを観せていただいた!!』という感激で胸が一杯になりました
から。インターネット上での皆さんの評価も、かなり高いものがありますし…。」
望「インターネットの『ララ』や『プリキュー』HPは、僕もたまにはチェックしているよ。中には、
頷ける意見も多々あるんだけれども、まるっきり的はずれな意見も結構あったりするよ。
長○さんの歌唱力が云々といったようなことが書かれてたりして・・・。」
T「インターネットのHPといえば、『ララ』の脚本家の中では、望月さんを除けば、村井さだよしさん
の回の評価が高いようですね。」
望「そうなんだ。村井さんは、こちらからお願いして脚本に参加していただいた方なんだ。
村井さんが脚本を書かれた『Perfect Blue』という作品があって…この作品を僕はとても
気に入っていて、いずれLDを買うつもりにしているんだ。この作品のキャラクターが、僕には
斬新に感じられて…真っ黒な髪でハイライトも入っていないんだけれども、不思議とかわいい
し・・・。」
T「ところで、みほ/ララ役の大森玲子ちゃんにはアフレコ等で、会われたことはありますか?
先日、福岡で開催されたピエロのイベントで、玲子ちゃんを見て、可愛くて、いかにも
天真爛漫な性格で、年甲斐もなく、にわかファンになってしまいましたよ。」
望「それが、『プリキュー』と『ララ』のアフレコの曜日が毎週火曜日で重なっちゃってて、実際には
一度も会っていないんだ。申し訳ないんだけれど。」
B舞台「魔法少女バイオレットグリーン」 に関して
T「先日、下北沢での公演を拝見させていただきました。よく練られたシナリオに加えて、
役者さん方の演技も軽妙・秀逸で、大変楽しませていただきました。1時間40分が短い
感じでしたよ。いっしょに舞台を見た知り合い(かっきい氏)も、ストーリー構成の仕方といい、
実に望月さんらしさが出ていて良かったと誉めてましたよ。
初めて舞台の脚本を担当されていかがでしたか?」
望「いやあ、慣れないことはするもんじゃない。いつも、コンテを切ったり、シナリオを
書いたりする時には、締切間際に『コンテの神様』やら『シナリオの神様』やらが必ずと
いっていい程やって来て、A・Bパート各2〜3日といった感じで、比較的短時間で最後は
仕上がっちゃうんだけれど、『バイオレットグリーン』に関しては、最後まで神様がやって
来なくってね(苦笑)。シナリオが遅れに遅れて、皆さんに多大な迷惑をかけたりしたもの
だから、舞台稽古にも顔を出しにくくて・・・だけれど全く顔を出さない訳にもいかなくて…。
最終の稽古だけには顔を出してみて、これならなんとかなりそうと思って・・・で、君達に
連絡するのもギリギリになってしまったんだ。」
T「そういう事情があったんですか。なかなか公演に関する情報がいただけなかったもので、
なんだか水臭いなあと思っていたんですが・・・。ところで、次の舞台の脚本を書かれる話は
ないのですか?」
望「うん、これはまったく違う劇団相手の話で、実際どうなるかはわからないんだけれど、
長沢美樹さんが所属する劇団の芝居の脚本を書く話がありそうなので、もしかしたら
そうなるかも・・・。」
T「『バイオレットグリーン』を実際に見ることができた恵まれた方というのは、ごく限られていますし、
望月さんの熱烈なファンでも、遠方に住んでいたり、仕事の都合等で来れなかった方も
いることと思います。ぜひ、次回会誌に脚本を掲載させて下さい。」
望「ああ、かまわないよ。」
C今後の仕事に関して、その他
T「これからの仕事の予定について、公表できる事柄だけでいいですから、教えて下さい。」
望「あまり、これといっては無いんだけれども・・・サンライズ作品で、高橋良輔監督の
『ガサラキ』の、それも平安編の絵コンテの依頼がきているんだ。いわゆるハードなSFメカ
ものということで、自分には向かないような気もして、・・・断ろうかとも思ったんだけれども、
『ダグオン』で大変お世話になった演出家の谷口さんからのたっての依頼でもあって、
どうにも断れなくて・・・。高橋さんは、レイズナー以来のTVシリーズ監督ということだ
そうだし…。ともかく、平安編の2話連続分の絵コンテを担当することになったんだ。」
T「え〜!あの『ララ』の後番組の『ガサラキ』ですか!?これは意外でした。(26話終了を惜しむ
『ララ』ファンにとっては裏切り行為(?)とも、下手すると受け取られかねない所業と思いつつ)
でも、何だかとても楽しみなような気もします。『ガサラキ』は毎回録画する予定ですし。
第1話は、非常にハイ・クオリティーだったし…望月さんの演出にあの作画レベルの高さ、
秀逸なCG技術が加われば・・しかも、ヒロインのミハルのCVは金月さんだし…これはもう、
期待大ですね!」
望「CG技術の進歩は著しいね。『青○』の様な使い方は別としても、特に画面上で、
(従来のセルアニメと)違和感が無ければ、CGもOKだと思うよ。演出的にも、セルをカメラで
撮影する今までの方式では到底困難だった、特殊な斜めの引きだとか、クロス引きとかも
可能になるしね。『プリキュー』のOPでも、タイトル出しの辺り、涼の瞳のアップとかは、
CGなんだよ。色調の補正とかも細かく行っているし、違和感はないだろう。
思い出したけど、『ララ』って、見事なくらいにCGを全く使ってないんだった。これはこれで、
当節凄いことだと思うけれど…。」
T「ところで、庵野監督の新作とかはご覧になってます?『彼氏彼女の事情』は?」
望「1話は観たよ。○○○よりはいいんじゃないかな。面白かったよ。声優さんを何千人の
中からオーディションで選んだんだってね。きっと・・・・・・・。」
…以後の会話は諸事情で割愛…(^^;)
E終わりに
T「今日は、お忙しいところ、こんなにも時間を割いていただきまして、
どうもありがとうございました。『プリキュー』の最終話、期待していますので、
頑張って下さい。」
望「うん。次の会誌も楽しみにしているから、よろしく。」
池袋の駅で分かれ、こうして、望月さんは、ほろ酔い気分で帰宅して行かれました。さらに活発なFC活動、よりよい内容の会誌発行に取り組もうと、決意を新たにする小生でした。
☆今回はここらで打ち止めにさせていただきたく思います。次回内容は未定です。
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(注)この原稿は一応事実をもとに構成されてはいますが、脚色をほどこしてある部分が多々あり、あまり内容をストレートに受け取らないようにして下さい。くどいようですが、あくまでフィクションとして、お読みいただくようお願いいたします(^^;)。 (了)
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