スタジオぴえろ創立20周年記念 ファン感謝祭
参加レポート
<1998年8月8日(土)、於 福岡・都久志会館>
BY MAX
炎天下の1998年8月8日(土)。我らが望月智充ファンクラブ本部のお膝元、福岡市・天神地区にある都久志会館にて、スタジオぴえろの創立20周年記念イベントが開催されました。
余談になりますが、この都久志会館は小生のような古株の九州大学アニメ研究会OBにとっては、非常に思い出深い建物です。10年以上前に、九大アニメ研究会の全面協力の下、伊藤和典氏、高田明美氏をお迎えして「魔法の天使クリィミーマミ ロング・グッドバイ」の上映イベントが開催されたのが、他ならぬこの都久志会館でした。思い起こせば、この当時知り合った、渡辺繁氏が今やビッグ・レーベルとなったバンダイ・ビジュアルのお偉いさんです。なんとも歳月の流れるのは早いものです。
さて、イベントの内容に入りましょう。午後2時開場で、午後3時開演ということでしたが、仕事の都合で私が会場に着いたのは、午後2時30分過ぎで、入場の際にいただいた札によると、321番でした。声優さんや大森玲子ちゃんがゲストの為か、なんと入場の際にはカメラチェックまであったのには驚きました。よほど私の人相が怪しかったのか、バッグを開けて見せたのにもかかわらず、しつこく「カメラは持っていませんか?」と聞かれ、思わずムッとしてしまいました。「なにが哀しゅうて『望月智充ファンクラブ』の編集部スタッフが盗撮まがいの行為をするのか…!」とでも言いたくなりましたが、ぐっと我慢しました。最近はよほどたちの悪いカメラ小僧でもいるのか…?困ったものだ。
午後3時となり、いよいよ開演。
第1部、「スタジオぴえろ20年のあゆみ」
「ニルスのふしぎな旅」から始まって、「南海奇皇(ネオランガ)」まで、スタジオぴえろが制作してきた数々のTVアニメーションのオープニング集の上映が行われました。「クリィミーマミ」「マジカルエミ」「ファンシーララ」といった望月智充さんが制作に関わった作品や、「きまぐれオレンジ★ロード」「燃える!お兄さん」「赤ちゃんと僕」といった望月さんが直接演出されたオープニング・アニメーションがかなり登場し、懐かしさも相まって、思わず感激してしまいました。
イベントの司会進行役は男女二人で、お一方は、なんと千葉繁さん!もうお一方の女性は岡崎さん。(恥ずかしながら下のお名前はド忘れしてしまいました。覚えている方がいましたら教えて下さい。メモを取っていなかった小生のミス(^^;))彼女の本職(?)は、なんと漫画家だそうです。そういえば忘れてはいけない人が、もう一人。気ぐるみのれれれのおじさんも、道化役、前説役、抽選役…にと大活躍していました。
ここで、スタジオぴえろの布川ゆうじ社長の、ありがたいご挨拶が…。初めて見る布川氏は、非常に恰幅(かっぷく)のよろしい大柄な方で、見た感じはとても温厚そうな印象でした。「いつも望月がお世話になってます!」と叫ぼうかと思いましたが、危険人物と思われて会場からつまみ出されてはかなわないので、バカなことを言うのはグッとこらえました。そういえば、イベントのサクラではないですが、ぴえろの福岡分室の皆さんも多数ご来場していたとのことです。
次は、スタジオぴえろが制作してきたOVAを編集した、編集映像の上映です。最初は、日本初のOVAと言われている「ダロス」。「エリア88」とかホントに懐かしい作品が多数観られました。「誕生」「ぼくのマリー」が入っていなかったのが、少し残念でした。
更には、ぴえろ20周年おめでとうコメントの上映。「宮村優子」「富永みーな」「赤塚大先生(食道Kは大丈夫なのか?)」らのコメントがビデオでご披露されました。「みやむー」のバックには「ぼくのマリー」のポスターが貼ってありまして、感激!
ゲストの声優さん4人をお迎えしてのトークショー。4人とは、以下の通りです。
@「幽☆遊☆白書」に「幽助」役で出演していた佐々木望さん。完全にアイドルの風格が漂っていて、会場には佐々木氏のおっかけの女性もいたりしました。
A「幽☆遊☆白書」に「飛影」役で出演していたレスラーの橋本にどことなく風貌が似ていると感じた檜山修之さん。アフレコ時の飛影のセリフの少なさが話題になっていました。
B「ふしぎ遊戯」に「美朱」役で出演していた、小柄で可愛らしい荒木香恵さん。OVA「ふしぎ遊戯」の最終話までのアフレコが完了したとのこと。ラストシーンでは、感極まって泣きすぎてしまって、アフレコがやり直しになったとのことです。
C「ふしぎ遊戯」に「鬼宿」役で出演していたマッチョマンの緑川光さん。飛行機が苦手とのことで、着陸の際、耳に激痛が走ったとのことでした。
トークショーの後は、お待ちかねのプレゼント抽選会です。賞品は、番組宣伝ポスター、ディレクTVのチューナー、宮村優子サイン入りのネオランガのアフレコ台本といったところです。日頃の行いには自信のある(?)私ではありましたが、残念ながら何も当たりませんでした。何ということ!友人の三水人(みさひと)氏もダメでした。がっかり。
15分間の休憩。animate福岡天神店が開いている売店で、「ファンシーララ」のLD第1巻の予約をしました。
第2部、魔法少女シリーズ
魔法少女5作品編集映像上映…といっても、特記すべき内容でもなかったので、略。5作品とは、もちろん「クリィミーマミ」「ペルシャ」「マジカルエミ」「パステルユーミ」「ファンシーララ」。「ユーミ」役の志賀真理子さんのご冥福をお祈りいたします。
いよいよファン待望の大森玲子ちゃんの登場。ラフな感じの薄手のツーピースに、履くのに5分もかかるという、ややこしいヒモのついたサンダル(?)。正真正銘の14歳の彼女。本物は、むっちゃ〜〜可愛い!!声もあのまんま(?)です!もう、一瞬でにわかファンになってしまったミーハーな私。場内の興奮も最高潮に。どういう状況でも、緊張しない羨ましい性格だそうで、ある程度緊張をするために、意識してわざと手に「人」を書いて飲んだりしているとのことでした。望月FC的に聞き逃せない情報としては、「ララ」のアフレコは、あと3話で終了で、最終話はとても悲しい内容らしいこと。アフレコの数日前にビデオと台本をもらって練習しているとのこと。
ここで、入場者を交えてのアフレコ・コーナー。なんと望月氏がシナリオを書いた「ファンシーララ」第19話「お姉ちゃんの忘れ物」の、みほとあきるちゃん会話のシーンを用いてのアフレコでした。ごく一部分とはいえ、一日早く19話が観れました。感激!みほの声は玲子ちゃん、あきるちゃんの声を男女5人のお客さんが演ずるというものでした。このお客さんの中には声優志望の方々もいて、なかなかお上手なアフレコで、会場も大いに盛り上がりました。アフレコ参加者には玲子ちゃんのサイン入りの19話のアフレコ台本のプレゼント。望月氏の脚本の回ですし、この台本は、正直言って欲しかったですね。
さあ、いよいよお待ちかねの大森玲子ちゃんのミニ・コンサートの開始です。
「LaLaLa 〜くちびるに願いをこめて〜」
「しあわせな き・ぶ・ん」
「トランス・パランス」
の3曲を(おそらく)歌詞を間違えずに見事に歌いきりました。
どうも、7/20の東京のイベントでは、歌詞を一部とちったとのことのようです。
最後は、司会者・ゲスト総登場にて、フィナーレ!
本当に中身の濃いイベントであり、これで入場無料だなんて、とっても得をしたような、いい気分で会場を後にしました。臨機応変に軽妙なトークで場を盛り上げ、舞台上でばく転まで披露して下さった千葉繁さんも本当にお疲れ様でした。
(おわり)
もろもろの情報のコーナーへ戻る